○高田保之
昭和29年砺波市生まれ
高岡高校卒業
大阪大学歯学部卒業
大阪大学歯学部矯正学講座入局
金沢医科大学矯正歯科学教室入局
平成2年日本矯正歯科学会 指導医・認定医 取
上顎前突(じょうがくぜんとつ)・・・いわゆる出っ歯です。上の前歯が前方へ突出しているため、口唇が閉じられない場合もあります。
下顎の後退が原因となっていることが多いです。
①主訴 ②診断名または主な症状 ③年齢 ④治療に用いた主な装置 ⑤抜歯部位 ⑥治療期間 ⑦治療費 ⑧リスク、副作用
写真の症例は、①出っ歯を治したいとのことで③12歳で治療を開始。②上の前歯が前へ出て、下顎が後退しているので下の奥歯が後退した咬み合わせです。④ヘッドギアーとマルチブラケット装置で⑥2年間矯正して正常咬合となりました。⑤上の左右第1小臼歯と、下は左右第2小臼歯の4本を抜歯しています。治療前に上顎前歯部歯肉炎がありました。これは歯の前突による口唇閉鎖不全でいつも乾燥にさらされているため生じたものです。治療後は普通に口を閉じているので歯肉炎も消退しています。⑧ヘッドギアーは上顎前突の矯正に効果的ですが、協力度に左右されるリスクがあります。この患者さんは装置を真面目に装着し、他に歯根の吸収とかむし歯など、副作用もなくよい結果で終了しました。⑦費用は約80万円~。