開咬(かいこう)・・・歯をかみ合わせても、奥歯だけがかみ合って、前歯は上下に離開してかみ合わないもの。いつも口をあけていたり、舌を上下の歯の間から出すような舌癖が見らます。
治療前
治療後

 

 

①主訴 ②診断名または主な症状 ③年齢 ④治療に用いた主な装置 ⑤抜歯部位 ⑥治療期間 ⑦治療費 ⑧リスク、副作用

 

写真の症例は③19歳の方です。①歯ならびが悪い、前歯で噛めないとのことで矯正を希望。②一番奥の大臼歯しか咬んでいない重度の開咬でした。紹介した病院で埋伏智歯(親知らず)を抜歯してから、矯正を始めました。④マルチブラケット装置をつけ、エクスパンジョンアーチを併用し、上顎を拡大して、⑤非抜歯で上顎の歯を配列しました。同時に上下に顎間ゴムを24時間使用して開咬を閉じました。キムのMEAWワイヤーという複雑なアーチワイヤーを1年間使用しています。⑥1年半の治療期間で終了。⑧特に歯根吸収等の副作用は生じておらず、また治療後2年半経過しても、少しバイトは浅くなりましたが開咬は再発していません。開咬は再発のリスクの高い不正咬合です。⑦費用は約80万円~。