(元大阪体育大学教授) 
     シニアの健康学 D                      (スポーツ整形外科医 市川 宣恭 監修資料より)
         

    
  くび(頚).肩 の病気
    
   くび、肩のこりや痛みは、まれに内臓疾患の一症状である場合もありますから
   注意が必要です。
   
    1.くび(頚)、肩の痛み
      (1)単純な疲労   → 精神的過緊張、肉体的過労からくるもの
      (2)頚椎捻挫    → 外力による頚椎の損症によるもの
      (3)変形性頚椎症 → 頚椎の老化によるもの
      (4)肩関節周囲炎 → 四十肩、五十肩といわれるもの
      (5)その他 
   
    2.原 因
        運動不足による筋肉、関節などの機能低下(筋力弱化、柔軟性低下、関節
        の動きが悪くなる)が症状を悪化させる。

    3.予防と対策
        くび(頚).肩 の周囲の筋肉を強化すること。その為には適度の運動を継続
        的に行うこと。
        適度の運動、体操には (1)柔軟性を養う体操
                        (2)筋力を強くする体操 
        回数は5〜10回程度から徐々に増やしていく。
        症状がひどく悪いときは医師の指示によること。                   

    簡単な体操 例  (1) くびの前後たおし くびの左右たおし
                (2) くびの横ひねり   くびの左右まわし
                (3) 肩すくめ      上下あげさげ
                (4) 胸のはりすくめ  腕をうしろへひきもどす
                (5) 指の曲げのばし  腕をまえにあげ指のまげのばし
                (6) 腕の前後まわし  腕のかいてんまえうしろ
                (7) からだの捻転    腕をまうしろへぶらぶら
                (8) からだの側屈   腕をうえにあげからだをよこたおし
                    

           コメント 運動は三日坊主に終わらず続けることに効果があります。