| ピロリ菌とは |
ヒトの胃の粘膜上皮に生息する菌で、胃十二指腸潰瘍、胃癌の発生に密接に関連しています。感染経路は経口感染で、家バエなどの媒介感染も指摘されています。日本人では40才以上で70〜80%に感染が認められています。
|
|
| ピロリ菌感染の検査は |
・迅速ウレアーゼ試験(胃カメラでの組織採取)
・培養法(胃カメラでの組織採取)
・鏡検法(胃カメラでの組織採取)
・尿素呼気試験
・便中抗原測定
・血中抗体測定
当院ではすべての検査を受けていただくことが出来ます。 |
|
| ピロリ菌除菌治療とは |
当院では、除菌治療としてランサップ(タケプロン60mg、サワシリン1500mg、クラリス400mg)を1週間内服投与しています。この中で、除菌の不成功例は、ほとんどがクラリスに対して耐性のH.pyloriの存在が原因です。除菌不成功例に対して、もう一度同じ薬で除菌を試みると、その成功率は30%ほどです。
そこで、当院では、除菌不成功例に対しては、二次除菌としてタケプロンOD60mg、サワシリン1500mg、フラジール(メトロニダゾール)500mgの3剤による除菌療法(この場合自費になりますが)を行っています。このクラリスをメトロニダゾールに変更した方法で、二次除菌として約80%以上の除菌成功率があります。
|
|
| 除菌治療の副作用は |
| 数%に下痢、発熱、発疹、喉頭浮腫、出血性腸炎等の副作用が発生するといわれていますが、当院では、下痢が唯一の副作用の発生報告となっています。また、二次除菌で使うメトロニダゾールは飲酒により、腹痛、ほてり、嘔吐などが現れるといわれていますので、メトロニダゾール内服中は飲酒を避ける必要があります。 |
|
| 除菌治療後の問題点 |
| 除菌後、約10%程度の症例に逆流性食道炎や胃・十二指腸びらんがおこる場合があります。しかし、症状は軽微です。また、1ヶ月以内の発生が80%程度であり、6ヶ月以内にはほとんど消失している場合が多いといわれています。したがって、これらは一過性であり自覚症状もほとんどなく、臨床的には問題のないものと考えられています。 |
|
| 除菌治療の適応疾患は |
1)胃潰瘍、十二指腸潰瘍
2)胃MALTリンパ腫
3)早期胃癌に対する粘膜切除後
4)萎縮性胃炎
5)胃過形成性ポリープ
6)機能性胃腸症
7)胃食道逆流症
8)消化器以外の疾患(突発性血小板減少性紫斑病、鉄欠乏性貧血、慢性関節リウマチ、シェーグレン症候群、慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎など)
日本で保険適応となっているのは1)だけです。2)から8)に関しては自費診療で治療を受けることができます。
|