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匠倶楽部について

 石川県内の手仕事職人の有志で設立した職人文化の発展・継承を目指した団体です。

 高度経済成長からバブルにかけて、生産力優先の製造業界の流れの中で廃業に追い込まれた、名も無い優れた伝統工芸の工房が非常に多くあります。私どもの周りを見ても、誰にも振り返られること無くひっそり道具を置いた職人達のなんと多いことか。

 ごく最近、国際市場での日本の競争力の低下とともに、再び職人の産み出す逸品に注目が集まりつつあります。唯一、世界のどの国民にも未来永劫コピー出来ないであろう、日本人の職人技こそこれからの日本の有力な輸出品となるのでは、と期待され始めたのです。

 とはいえ、後継者問題、生産者の減少による全体的な技術の低下(競争の原理が働きづらい)、相変わらずの海外製安価製品や国内工業製品主流の国内マーケットなど、私どもの環境は今だ問題山積みの状態です。

 かつて、師匠から学んだ職人としての高い志を持ち、技術の更なる研鑽に努め、さらに次の世代に伝えるために、職種を超えて活動を進めてゆきます。