上顎前突(じょうがくぜんとつ)・・・いわゆる出っ歯です。上の前歯が前方へ突出しているため、口唇が閉じられない場合もあります。 
下顎の後退が原因となっていることが多いです。

@主訴 A診断名または主な症状 B年齢 C治療に用いた主な装置 D抜歯部位 E治療期間 F治療費 Gリスク、副作用
写真の症例は、@出っ歯を治したいとのことでB12歳で治療を開始。A上の前歯が前へ出て、下顎が後退しているので下の奥歯が後退した咬み合わせです。Cヘッドギアーとマルチブラケット装置でE2年間矯正して正常咬合となりました。D上の左右第1小臼歯と、下は左右第2小臼歯の4本を抜歯しています。治療前に上顎前歯部歯肉炎がありました。これは歯の前突による口唇閉鎖不全でいつも乾燥にさらされているため生じたものです。治療後は普通に口を閉じているので歯肉炎も消退しています。Gヘッドギアーは上顎前突の矯正に効果的ですが、協力度に左右されるリスクがあります。この患者さんは装置を真面目に装着し、他に歯根の吸収とかむし歯など、副作用もなくよい結果で終了しました。F費用は約80万円〜。

                
       治療前   
                                          
                 治療中       
                                                                
        治療後