D 骨粗しょう症
骨粗しょう症による骨折は、寝たきりの原因の第2位となっています。寝たきりは
痴呆(ボケ)をはじめとする、さまざまな合併症を誘発することにもなります。
1.骨粗しょう症とは
骨はカルシウムや線維などで出来ていますが、その量は年齢とともに減少します。
そして骨の中身がスカスカになり、そこに荷重がかかって骨折したり、また骨折を起こし
やすくなっている状態をいいます。
2.骨は生きています
骨は硬いので、ずっと変わらないのではと思われがちですが、骨折した骨がもと通りに
治るように、骨も新陳代謝を絶えず繰り返しつつ一定の構造を保っています。
骨の量は30代でピークに達し、その後、年齢とともに徐々に低下していきます。
特に女性の場合は閉経後、急速に減少します。
3.どんな症状が現れるか
@ 背中や腰が痛くなります(重くなった感じがする)。
A ちょっとしたことで骨折しやすくなります。
B 身長が縮んできます。
C 背中が丸く、腰がまがってきます。
4.どんな人がなりやすいか
@ カルシウム摂取量が少ない人(牛乳、乳製品が嫌いな人)
A 体重の軽い人
B 運動をしない人
C 日光に当らない人
D タバコ、アルコール摂取量の多い人
E 既往歴に糖尿病、卵巣摘出、消化管手術を受けたことのある人
5.なぜ女性に多いのか
骨粗しょう症は女性、それも60歳以上の中高年婦人に多い病気です。これは
もともと女性の骨の量が男性に比べて少ないことや、閉経に伴い卵巣からの女性
ホルモンの分泌が減少することが大きく関係しています。

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