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   シニアの健康学

    さらさら血液をめざして (茨城キリスト教大学生活科学部教授 板倉 弘重 資料より)

  1.血液と血管
     血液は身体の細胞が正常に働くために必要な酸素や栄養を運んだり、
    いらなくなった老廃物を取り除いたりする大切な役目をします。
    血管はその通り道です。
     食べ物によって血液がどろどろになったり、血管が傷ついたり、狭くなったり
    したら十分に機能が働かなくなり、脳や心臓に危険をもたらします。

  2.悪玉コレステロール(LDL)と善玉コレステロール(HDL)
     コレステロールは身体になくてはならない成分の一種です。高くなると
    動脈硬化になりやすくなります。
   
     悪玉コレステロール(LDL)は血管壁に溜まり動脈硬化や心筋梗塞発症の
    危険因子とされています。
     善玉コレステロール(HDL)は血管壁に溜まったLDLを取り除く働きをします。
     
     二つのバランスや全体の量(総コレステロール)、中性脂肪等から、動脈硬化
    や心筋梗塞の疾患の有無や程度を知ることができます。

     コレステロールの高い人(総コレステロール220以上、LDL(悪玉)140以上は
    まず生活習慣の見直し、即ち食事を見直すことにより十分改善が計られます。

  3.生活習慣病の見直し、食事の見直し
     (1) 食事療法のポイント
       1)夕食の量を現在より減らしましょう。
       2)主食、主菜、副菜のそろった食事を心がけましょう。
       3)魚や大豆製品を積極的に食べましょう。
       4)緑黄色野菜を十分にとりましょう。
     (2) 運動療法のポイント
       運動療法には次のような効果があると考えられます。
       1)HDLコレステロール(善玉)の増加。
       2)トリグリセライド(中性脂肪)の低下。
       3)糖尿病、高血圧の改善。
       4)減量。
       5)呼吸.循環機能の強化。
       6)ストレス解消。
 
      筋力トレーニングにより筋肉量を増やすことで良い影響とは 
        ・老化に伴う筋肉量の減少を予防します。
        ・基礎代謝量、熱産生量を向上させます。
        ・冷え性、腰痛、脂肪蓄積を防ぎます。